この記事は、薬局薬剤師のための「転職完全ガイド」シリーズのPart②です。
実績があるか不安になるのは当然ですが、心配はいりません。
数字で示せる成果だけが“実績”ではありません。 日々の工夫や信頼関係も、立派なアピールポイントです。
この記事を通して、あなたの中にある“伝えられる経験”を一緒に見つけていきましょう!

自分が働きたい職場はどんなところかわかったよ。
次は何をしたらいいの?
次は自分の実績を人に伝えられるようにしよう。
実績なんかないよ~
大丈夫!実績は誰にでもあるから一緒に整理しよう!
こんな人に読んでほしい
- 「自分には特別な実績がない」と感じている方
- 毎日同じような業務の繰り返しで、これといった成果が思い浮かばない方
- エージェント登録はしたいけど、何を伝えればいいかわからない
- 面接で何をアピールすればいいか不安
- キャリアに自信が持てず、転職活動で評価されるか心配な方
- 自分の強みを見直して、自信を持って転職活動にのぞみたい方
アピールできる実績は絶対、誰にでもある!いっしょに見つけましょう。
自己分析と経験の整理が転職成功のカギ!
エージェント登録や面接前に、
- 「自分はどんな経験をしてきたのか?」
- 「どんな働き方をしてきたのか?」
を整理することで、
アピールできる強みが明確になり、 書類作成や面談での受け答えもスムーズになります。
特別な資格や成果がなくても大丈夫。 薬剤師ならではの実務経験は、それだけで“実績”です。
1. 実績がない…と感じる理由
薬剤師の仕事は、目に見える成果が出にくいことが多いため、 「自分にはアピールできることがない」「やれと言われたことをやってきただけ」と感じる人は少なくありません。
でも、それは「評価される実績に気が付いていない」だけです。
- いつ、どんな仕事をしていたか
- 自分が担当していた役割や工夫
- 周りから任されていた業務
これらを整理すれば、「思ったよりやってきたことあるな」と気づけるはずです。
今まで働いてきた中で、どんな業務があったか思い出してみよう。
2. 実際の業務から見つける“実績”のヒント
実際の薬局業務でよくある場面からアピールできる実績を例として紹介します。
- 調剤過誤防止のための工夫をしていた
- 例:「似た薬のピッキングミスが多かったため、ラベル色分けや保管場所の見直しを提案・実行した」
- 店舗間の応援で評価された
- 例:「週に1回応援先に入り、在宅対応やレセプト整理をスムーズにこなして感謝された」
- クレーム対応で関係を修復した経験がある
- 例:「患者さんの怒りを丁寧に受け止め、服薬指導の方法を変えた結果、以後は指名されるようになった」
- 新人教育に関わった
- 例:「新卒薬剤師に対して、疑義照会や薬歴の書き方をマニュアル化し、半年で独り立ちできるように支援した」
- 薬局の業務改善を提案した
- 例:「1包化の手順や薬歴記載を効率化するフローを作成し、全体の残業時間を月10時間減らした」
こういったエピソードも、立派な“実績”です。
数字で表せる成果もわかりやすくて評価されやすいですが、 数字にしにくい「関係構築」「信頼」「現場改善」なども立派な実績です。
たとえば、「患者さんから指名された」「クレーム対応後に感謝された」「マニュアルを整備して現場の混乱が減った」といった経験も、十分に価値のあるエピソードになります。
これくらいなら僕にも経験があるよ。
仕事中とかが一番思いつきやすいかもしれないね!
3. 転職で評価されやすい実績例
転職市場で評価されやすい実績には、単なる日常業務以上の「再現性」や「マネジメント要素」、「業績への貢献」が含まれることが多いです。
以下のような内容は、特に評価されやすいため、しっかりアピールしましょう。
カテゴリ | 実績例 |
---|---|
採用・育成 | 新人薬剤師のOJT設計/中途採用の面接補助/育成計画の立案など |
店舗業務改善 | 業務フロー見直しによる残業時間削減/薬歴記載のテンプレ整備など |
店舗数値管理 | 処方箋枚数・在宅件数の月別推移管理/加算の取得・管理/棚卸ロスの削減など |
複数店舗マネジメント | 複数店舗の発注統一・シフト調整/応援体制の構築・管理/リーダー的立ち位置での支援 |
接遇・信頼構築 | クレーム対応改善/患者対応マニュアル作成/接遇研修の実施・提案 |
管理薬剤師業務 | 店舗管理/薬剤師のシフト作成/監査対応/行政対応など |
一人薬剤師経験 | 調剤・投薬・発注・レセプト確認などをすべて1人で対応 |
レセプト・請求業務 | レセプト点検/返戻対応/月末・月初の請求業務の管理など |
なくても大丈夫だけどあったら強い。
どの薬局でも重宝されやすいスキルだね
4. エージェントに伝えるときのポイント
エージェントはあなたを企業へ紹介し、面接前から印象づけてくれる存在です。 そのため、実績や希望条件はあいまいにせず、できるだけ具体的に伝えることが重要です。
エージェント→企業への伝えられかたは、あなたが最初に伝える情報次第!
エージェントから企業へ紹介してもらう時に大切なことだから、しっかり伝えましょう。
実績を整理したら、初回面談時に以下のように伝えると効果的です。
- これまでの経験や自信のある業務
- どんな働き方・キャリアを望んでいるか
- どのような職場環境が合っていると感じるか
✅ 伝え方のポイント
エージェントや面接の場で伝えるときは、次のような構成にすると伝わりやすくなります。
「問題 → 改善 → 結果 → 今後」
これに沿って話すことで、課題解決力や成長意欲までしっかり伝えられます。
✅ 伝え方の例:
例1:在宅業務を担当していた場合
- 問題:在宅患者数の増加で、対応が属人化しミスが起きやすくなっていた
- 改善:申し送りシートや報告フォーマットを整備し、対応の標準化を進めた
- 結果:誰が対応しても情報共有がスムーズになり、患者・家族の満足度も向上
- 今後:多職種連携や在宅の質をさらに高められる職場で働きたい
例2:管理業務の経験がある場合
- 問題:店舗での棚卸作業が属人的で時間がかかっていた
- 改善:発注・棚卸ルールを統一し、週ごとに小分けで実施する方法を導入
- 結果:棚卸時間が月6時間削減され、誤発注やロスも減った
- 今後:現場の改善提案が歓迎される環境で、より効率的な運営に関わりたい
例3:信頼関係の構築に自信がある場合
- 問題:ある患者さんが処方変更に不信感を持ち、服薬を拒否していた
- 改善:丁寧な説明を数回に分けて行い、医師とも連携して背景を整理
- 結果:安心して服薬を再開してくれ、その後は名前で指名されるようになった
- 今後:患者さん一人ひとりと向き合える地域密着型の薬局で働きたい
→ 具体的に伝えることで、希望に合った求人を提案してもらいやすくなります。
エージェントは丁寧に聞き取りをしてくれるから完璧にしてなくも大丈夫だよ
僕にもこんな実績があったんだね!自信が出てきたよ
5. 面接や書類での伝え方につながる!
ここで整理した内容はそのまま:
- 職務経歴書の実績欄
- 履歴書の志望動機
- 面接の受け答え
に活かせます。
ここで考えたことを落とし込んでおけば面接も怖くないね
✅ まとめ
- 薬剤師の仕事でも、日々の工夫や信頼関係は立派な実績になる
- 実績は「問題 → 改善 → 結果 → 今後」の流れで伝えると効果的
- エージェント登録前に経験を棚卸ししておくことで、転職活動全体の軸が明確になる
自分の経験を「アピールできる実績」として再発見することが、転職成功への第一歩です。
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