この記事は、「薬局薬剤師の転職の流れを完全解説|エージェント登録から内定・入職までの全ステップ」シリーズのPart⑥です。
📚 全10回の構成はこちら(薬剤師転職完全ガイド)
- Part⓪:薬剤師の転職完全ガイド
- Part①:転職すべきか悩んだときに読む記事
- Part②:薬剤師の転職で実績がないと悩むあなたへ
- Part③ 薬剤師転職エージェントの選び方と使い方完全ガイド
- Part④薬剤師の職務経歴書・履歴書の書き方と記入例
- Part⑤:薬剤師の転職面接対策ガイド
- Part⑥:雇用条件通知書のチェックポイント
- Part⑦:薬剤師の薬局見学マニュアル
- Part⑧:薬剤師の転職後に後悔しないための入社前チェックリスト
- Part⑨薬剤師が後悔しないキャリアを築くために
この記事では、薬剤師が転職時に必ず確認すべき労働条件通知書のチェック項目を徹底解説します。内定が出たあとに提示される「雇用条件通知書」は、入職後のトラブルを防ぐために最重要ともいえる書類です。

内定もらったんですけど、労働条件通知書ってどこを見ればいいんでしょう……?細かくてよく分からなくて💦
わかるよ〜!ぼくも最初の転職のときは、書いてある言葉が難しくて不安だった。でもポイントを押さえれば大丈夫、一緒に確認してみよう
こんな人に読んでほしい
- 内定はもらったけれど、条件面に不安がある薬剤師の方
- 労働条件通知書のどこをチェックすればいいのか分からない方
- 年収や手当の見方をしっかり確認したい方
- 複数の内定先があり悩んでいる方。
この記事を読んだらわかること
- 労働条件通知書に記載されている各項目の意味
- 薬剤師が特に確認すべきチェックポイント(年収・手当・勤務地・休日など)
- 見落としがちな注意点とトラブル回避策
- エージェントを活用した確認方法と相談例
労働条件通知書はただの書類ではないと考えて
大事そうなのに、なんだか難しそうな書類ですね…ちゃんと読めるかな💦
転職が決まり「よかった!」と思った直後こそ、冷静に条件を確認するタイミングです。
労働条件通知書には、口頭では聞いていなかった勤務時間や勤務地の詳細、手当の条件が記載されていることがあります。
🔸「入ってみたら話が違った……」とならないよう、確認すべき点を押さえておきましょう。
特に大切な3つの項目を一緒にチェックしていこう
年収や月給の記載は「手当込み」か「基本給のみ」かを確認しよう
月給が高く見えても、手当や残業代のからくりがあるかも
落ち着いて内訳を見よう
労働条件通知書の中でも特に重要なのが「賃金に関する記載」です。
「月給〇〇万円」と書かれていても、それが基本給なのか、各種手当込みの金額なのかによって実際の手取りや賞与額が大きく変わります。
- 基本給/職務手当/管理薬剤師手当などの内訳が明記されているか
- 固定残業代が含まれている場合、その時間数と金額は明示されているか
- 賞与(ボーナス)の支給時期・支給回数・計算基準が書かれているか
- 初年度に賞与支給があるか(入職時期によって支給割合が異なる場合も)
- 想定年収に残業代が含まれているかどうか
- 含まれている場合、その対象となる時間数や超過時の扱い
- 「見込み残業(固定残業)」とは、あらかじめ●時間分の残業代を基本給に含める制度。実際の残業時間にかかわらず定額支給されるが、超過した場合の追加支給有無を確認
- 固定残業ではなく、実際の残業が多く想定されていて月給が高く見せられているケースもあるため注意。
💡「年収〇〇万円」の内訳を必ず確認。ボーナス込みかどうか、残業代はどう扱われるかも見逃さないようにしましょう。
「残業代でかさ上げされた年収提示」での勘違いは悲惨なので注意しよう。
勤務時間・休日・シフトの条件は実働と合っているかを確認しよう
年間休日ってどれくらいが普通なんでしょう……?105日って、なんか少ない気がします😢
「週40時間」と書かれていても、実際には休憩が取れなかったり、シフト制で変則的に働く可能性もあります。
🔸所定労働時間と休憩時間の明記があるか
🔸時間外労働(残業)やその上限・手当の条件
🔸年間休日数と有給休暇付与日数
🔸年間休日数の目安は110〜120日程度。105日以下の場合は要注意
🔸シフト制の場合、シフトの決定タイミングや希望の反映度
💡「週休2日」=「土日休み」ではない点に注意! 勤務形態や曜日も確認しましょう。
勤務地や異動の可能性も書面でチェックしておこう
“通える範囲”と思ってたら系列店舗への異動だったって話、実際にあるよ。しっかり書面で確認だね!
「家から近い薬局だと思っていたのに、系列店舗に異動と言われた」——このようなケースも現実にあります。
🔸勤務予定地の明記(〇〇薬局〇〇店など)
🔸将来的な転勤・異動の可能性についての記載
🔸通勤交通費の支給上限・条件(上限額/自動車通勤可否など)
💡エージェント経由で条件を伝えていた場合も、最終的には通知書の記載がすべてです。「書いてなかった」は通用しません。
まとめ|サインする前に、労働条件通知書をしっかり読み込もう
- 聞きにくいことは、エージェントを通して企業に確認してもらおう
- 条件交渉や細かい不明点も、エージェントが間に入れば安心
- 書かれている内容=法的な契約内容。口頭より書面が優先される
- 年収や手当の内訳、勤務地、勤務時間などを細かくチェック
- 不安があるときは、他エージェントにもセカンドオピニオンを求めるのも◎
💡不安な場合はエージェントに相談しながら進めましょう!安心して入職できるよう、条件面でのすり合わせを丁寧に行うことが、良いスタートにつながります。
次回予告(Part⑦)
実際に働く薬局を見てから入社を決めることで、ミスマッチを減らせます。
面接ではわからない“現場のリアル”をどうチェックするか、一緒に見ていきましょう。
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