薬剤師として働いていて、こんな風に感じたことはありませんか?
- 「毎年の昇給はわずか数千円だけ…」
- 「役職に就いても責任だけ増えて給与はあまり変わらない」
- 「これ以上、今の職場で年収を上げるのは難しそう」
今回は「薬剤師の年収はなぜ上がりにくいのか?」という疑問に向き合いながら、 他職種との比較や、年収アップの可能性についても詳しく解説します。

同期と比べて、私の年収ってちょっと低いかも…昇給も数千円だけで、不安になってきました…
薬剤師は初任給が高いけど、そこからの伸びが鈍い職場も多いからね。まずは、年収の傾向を一緒に見てみようか!
こんな人に読んでほしい
- 今の職場で将来的に年収が上がるのか不安な人
- 転職やキャリアアップを考え始めた薬剤師
- 自分の年収が他と比べて低いのでは?と気になっている方
この記事を読んだらわかること
- 薬剤師の年収が上がりにくい理由
- 一般職との年収推移の違い
✅薬剤師は安定して稼げるが、年収は伸びにくい
薬剤師は20代・30代で比較的高い年収からスタートできますが、40代以降は昇給幅が小さくなりやすい傾向があります。
年収データから見える傾向とポイント
薬剤師と一般大卒、院卒者の年収を比較してみましょう。
年齢層 | 薬剤師 | 大学卒 | 大学院卒 |
---|---|---|---|
20〜24歳 | 345万円 | 239.7万円 | 274.0万円 |
25〜29歳 | 471万円 | 272.6万円 | 296.2万円 |
30〜34歳 | 554万円 | 309.1万円 | 360.2万円 |
35〜39歳 | 648万円 | 354.1万円 | 398.3万円 |
40〜44歳 | 624万円 | 430.9万円 | 498.0万円 |
45〜49歳 | 613万円 | 473.5万円 | 559.9万円 |
50〜54歳 | 690万円 | 499.1万円 | 609.5万円 |
55〜59歳 | 724万円 | 498.3万円 | 643.5万円 |
60〜64歳 | 571万円 | 383.3万円 | 615.3万円 |
65〜69歳 | 604万円 | 368.6万円 | 609.0万円 |
出典:令和5年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)
このように薬剤師は若手〜中堅の間は年収が高いものの、40代以降は他の学歴職種と年収差が縮まり、横ばいになりやすい傾向が見られます。
とくに薬剤師は6年制大学を修了して取得できる国家資格であるにもかかわらず、医学部・歯学部・獣医学部など他の6年制学部と比べると、生涯年収や昇給幅が控えめという特徴があります。
- 医師:勤務医としても高収入、キャリアアップに応じて年収も伸びる
- 歯科医師・獣医師:開業により収入の上限を広げやすい
- 薬剤師:調剤中心の勤務スタイルが多く、年功での昇給が限定的
このように同じ「6年制で専門職」の中でも、薬剤師の年収構造には独特の停滞リスクがあると言えるでしょう。
以下は、代表的な6年制資格職の平均年収比較です:
職種 | 平均年収(概算) |
医師 | 約1,200万円 |
歯科医師 | 約770万円 |
獣医師 | 約630万円 |
薬剤師 | 約580万円 |
出典:賃金構造基本統計調査、厚生労働省(令和5年)などをもとに編集部作成
このように、薬剤師は医師や歯科医師と比較すると平均年収に大きな差があり、調剤業務中心の働き方が収入面の限界につながっていると考えられます。
データを使えば漠然とした不安が「判断材料」に変わるよ
薬剤師の年収が上がりにくい理由
薬剤師は、定年までずっと調剤業務を続ける人が多く、新卒から何十年も同じ仕事をすることになります。 それでは年収が上がりにくいのも当然と言えるでしょう。
実際、多くの職場では成果連動の評価制度がなく、役職に就いたとしても手当の額は限定的です。
ビジネスモデル的に「払える上限」がある
薬局や病院の収益は、基本的に「1枚の処方箋あたりいくら」という仕組みに基づいています。 そのため、1人の薬剤師がどれだけ頑張っても、1日で対応できる処方箋の数には限界があり、企業として薬剤師に払える給料にも上限があるのが現実です。
年功序列で昇給額がほぼ固定
多くの薬局・病院では、毎年の昇給が数千円〜数万円にとどまり、個人の成果による差はほとんどつきません。
役職手当が少ない
管理薬剤師やエリアマネージャーになっても、手当は月2〜5万円ほど。 責任の大きさと見合わず「やる意味あるの?」と悩む声も。
成果が給与に反映されにくい
調剤業務はチームで完結することが多く、個々の努力や工夫が見えにくい。 そのため「頑張っても給与が変わらない」という印象になりやすいのです。
まとめ|薬剤師の年収が上がりにくい現実とどう向き合うか
多くの薬剤師は調剤業務に真面目に取り組んでいますが、給与面では横ばいになりがちです。実は「何もせず調剤だけしている人」が多数派だからこそ、少しの工夫や行動でも目立ちやすく、評価されやすい環境だとも言えます。
薬剤師は
- 比較的楽な労働環境
- 初任給が高い
- パートでも高時給が得られる
など、他職種と比べて安定性はピカイチ。
でも、「何もしなければ、年収はずっと横ばい」のリスクもあります。
放っておくと伸びにくい。でも戦略的に動けば、薬剤師でも年収アップは十分可能だよ!
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